臨床成績
長期継続投与試験6分間歩行距離のPATENT-1試験ベースラインからの平均変化量の推移
SAF解析による評価、SE:標準誤差
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変
NP-proBNP、Borg呼吸困難スコア、QOL関連スコアのPATENT-1試験ベースラインからの変化量
アデムパス用量調節群 | プラセボ-アデムパス群 | |||||
PATENT-1 12週 | PATENT-2 12週 | 1年 | PATENT-1 12週 | PATENT-2 12週 | 1年 | |
NT-proBNP[pg/mL] (n) | -338±1031(207) | -322+1206(201) | -2911612(177) | 134±809 (95) | -410+1023(93) | -294土1945(80) |
Borg呼吸困難スコア(n) | -0.55±1.52(228) | -0.58±1.84(218) | -0.52±1.98(192) | -0.15±1.88 (108) | -0.54±1.90(102) | -0.45±2.06(84) |
EQ-5D質問票スコア(n) | 0.05±0.21(227) | 0.06±0.22(212) | 0.06±0.24(193) | 0.02±0.22(106) | 0.03±0.24(102) | 0.07±0.20(83) |
LPH質問票スコア(n) | -7.6±16.8 (224) | -11.0±18.9(209) | - | -2.7±15.1(105) | -2.1±15.7(93) | - |
SAF解析による評価、平均値±SD
※投与8週後のデータ
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変
WHO機能分類のPATENT-1試験ベースラインからPATENT-2試験1年後までの変化量
SAF解析による評価
WHO機能分類のクラスが1段階以上改善した場合を「改善」、変化しなかった場合を「不変」、1段階以上悪化した場合を「悪化」と分類した。
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変
臨床的悪化
PATENT-2試験 全症例 (n=3396) | |
臨床的悪化を示した患者数(%) | 84(21) |
心/肺移植 | 2(1) |
PH悪化による入院 | 41(10) |
PH悪化による新規PH治療 | 60(15) |
PH悪化による6分間歩行距離の減少 | 10(3) |
PH悪化によるWHO機能分類の持続的悪化 | 5(1) |
死亡 | 27(7) |
PH (pulmonary hypertension):肺高血圧症
臨床的悪化を示していない患者の割合(PATENT-2試験 全症例n=396)
生存率(PATENT-2試験 全症例n=396)
SAF解析による評価
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変
有害事象
凳現例数(凳現率%) | |||
アデムパス用量調節群(n=231) | プラセボ-アデムパス®群(n=109) | アデムパス®探索的 用量群(n=56) | |
全事象 | 222 (96.1) | 107 (98.2) | 55 (98.2) |
鼻咽頭炎 | 55(23.8) | 27 (24.8) | 13 (23.2) |
浮動性めまい | 53 (22.9) | 28(25.7) | 12 (21.4) |
咳嗽 | 52(22.5) | 20(18.3) | 6(10.7) |
末梢性浮腫 | 50 (21.6) | 25 (22.9) | 14 (25.00) |
恶心 | 41 (17.7) | 19(174) | 6(10.7) |
頭痛 | 33(14.3) | 27 (24.8) | 8(14.3) |
下痢 | 32(13.9) | 27 (24.8) | 11(19.6) |
嘔吐 | 30 (13.0) | 19(174) | 8(14.3) |
消化不良 | 29(12.6) | 10(9.2) | 8(14.3) |
上气道感染 | 29(12.6) | 17(15.6) | 8(14.3) |
背部痛 | 28(12.1) | 87.3) | 23.6) |
呼吸困難 | 28(12.1) | 12(11.0) | 11(19.6) |
胸痛 | 26(11.3) | 14(12.8) | 6(10.7) |
肺動脈性肺高血压症 | 24(10.4) | 10(9.2) | 7(12.5) |
低血压 | 24(10.4) | 7(6.4) | 6(10.7) |
貧血 | 23(10.0) | 13(11.9) | 5(8.9) |
鼻出血 | 22 (9.5) | 12(11.0) | 10(17.9) |
四肢痛 | 2119.1) | 5(4.6) | 5 (8.9) |
気管支炎 | 20(8.7) | 13(11.9) | 7(12.5) |
気道感染 | 20(8.7) | 10 (9.2) | 4(7.1) |
動悸 | 1978.2) | 918.3) | 4(7.1) |
右室不全 | 19(8.2) | 6(5.5) | 4(7.1) |
無力症 | 18(7.8) | 6(5.5) | 3(5.4) |
関節痛 | 18(7.8) | 87.3) | 3(5.4) |
疲劳 | 17(7.4) | 12(11.0) | 4(7.1) |
低カリウム血症 | 17(7.4) | 10(9.2) | 8(14.3) |
便秘 | 16 (6.9) | 7(6.4) | 2(3.6) |
凳熱 | 16 (6.9) | 6(5.5) | 2(3.6) |
不眠症 | 16 (6.9) | 8(7.3) | 5(8.9) |
腹痛 | 15(6.5) | 9(8.3) | 2(3.6) |
失神 | 15 (6.5) | 10(9.2) | 3(5.4) |
上腹部痛 | 14(6.1) | 8(7.3) | 1(1.8) |
胃腸炎 | 14(6.1) | 5(4.6) | 6(10.7) |
喀血 | 13(5.6) | 76.4) | 2(3.6) |
凳疹 | 13(5.6) | 1(0.9) | 3(5.4) |
凳疹 | 12(5.2) | 3(2.8) | 1(1.8) |
挫傷 | 12(5.2) | 3(2.8) | 3(5.4) |
肺高血压症 | 12(5.2) | 43.7) | 2(3.6) |
安全性解析対象集団/治験薬投与下
アデムパス®用量調節群で発現率が5%以上の事象を抜粋
MedDRA version 15.1
なお、重篤な有害事象発現率は全群で51.5%(204/396例)でした。
このうち、治験薬と関連のある重篤な有害事象は、26例(6.6%)に認められ、失神が9例(2.3%)、肺出血が2例(0.5%)、肺動脈性肺高血圧症が2例(0.5%)、心房細動、心嚢液貯留、腹部不快感、上腹部痛、直腸ポリープ、上部消化管出血、胃腸炎、敗血症、変形性脊椎症、急性腎不全、急性間質性肺臓炎、アレルギー性胞隔炎、鼻出血、低酸素症、間質性肺疾患、肺静脈閉塞性疾患、薬疹、低血圧がそれぞれ1例(0.3%)でした。
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変
承認申請時評価資料
長期継続投与試験(国際共同第III相試験 PATENT-2試験)の概要
PAH(pulmonary arterial hypertension):肺動脈性肺高血圧症
TID:1日3回
NT-proBNP:ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント
†探索的用量群は比較対照群ではないため、有効性評価項目における単独群の結果は記載していない。
※ 用量調節時の指標として用いる収縮期血圧について、第Ⅲ相試験ではその基準値を“95mmHg以上”、“90~94mmHg”及び“90mmHg未満”に分けたが、[承認用法・用量]では日常臨床においてより実用的なものにす るため、“95mmHg 以上”と“95mmHg 未満”の2つに分けた。
6. 用法及び用量
用量調節期
通常、成人にはリオシグアトとして1回1.0mg 1日3回経口投与から開始する。2週間継続して収縮期血圧が95mmHg以上で低血圧症状を示さない場合には、2週間間隔で1回用量を0.5mgずつ増量するが、最高用量は1回2.5mg 1日3回までとする。収縮期血圧が95mmHg未満でも低血圧症状を示さない場合は、現行の用量を維持するが、低血圧症状を示す場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。
用量維持期
用量調節期に決定した用量を維持する。用量維持期においても、最高用量は1回2.5mg 1日3回までとし、低血圧症状を示すなど、忍容性がない場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。
Rubin LJ et al. Eur Respir J. 45, 1303 (2015)
本研究はBayer社の資金により実施された、著者にBayer社員(3名)を含む、著者にBayer社より講演料等を受領している者を含む。
より改変 承認申請時評価資料