臨床成績
長期継続投与試験6分間歩行距離のCHEST-1試験ベースラインからの平均変化量の推移
NT-proBNP、Borg呼吸困難スコア、QOL関連スコアのCHEST-1試験ベースラインからの変化量
WHO機能分類のCHEST-1試験ベースラインからCHEST-2試験1年後までの変化量
臨床的悪化
PH (pulmonary hypertension):肺高血圧症
臨床的悪化を示していない患者の割合(CHEST-2試験 全症例n=237)
生存率(CHEST-2試験 全症例n=237)
有害事象
なお、重篤な有害事象発現率は両群で42.2%(100/237例)でした。
このうち、治験薬と関連のある重篤な有害事象は、12例(5.1%)に認められ、失神が4例(1.7%)、低血圧2例(0.8%)、プリンツメタル狭心症、肺感染、浮動性めまい、失神寸前の状態、精神的機能代償不全、肺高血圧症、血腫がそれぞれ1例(0.4%)でした。
長期継続投与試験(国際共同第III相試験 CHEST-2試験)の概要
※ 用量調節時の指標として用いる収縮期血圧について、第Ⅲ相試験ではその基準値を“95mmHg以上”、“90~94mmHg”及び“90mmHg未満”に分けたが、[承認用法・用量]では日常臨床においてより実用的なものにす るため、“95mmHg 以上”と“95mmHg 未満”の2つに分けた。
6. 用法及び用量
用量調節期
通常、成人にはリオシグアトとして1回1.0mg 1日3回経口投与から開始する。2週間継続して収縮期血圧が95mmHg以上で低血圧症状を示さない場合には、2週間間隔で1回用量を0.5mgずつ増量するが、最高用量は1回2.5mg 1日3回までとする。収縮期血圧が95mmHg未満でも低血圧症状を示さない場合は、現行の用量を維持するが、低血圧症状を示す場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。
用量維持期
用量調節期に決定した用量を維持する。用量維持期においても、最高用量は1回2.5mg 1日3回までとし、低血圧症状を示すなど、忍容性がない場合には、1回用量を0.5mgずつ減量する。